第13回国際協力塾セミナーのご報告

2017/06/05

ジーエルエム・インスティチュート(GLMi)は、5月26日(金)にウェスレー財団にて第13回国際協力塾セミナー「コミュニティの参加を通したアフリカの基礎教育の質の向上について」を開催しました。当日は、あらゆる国籍の方々がアフリカの基礎教育におけるコミュニティの役割について考え、活発にディスカッションを行いました。

第13回国際協力塾の概要

GLMiは、ケニアにおいて「カジアド郡におけるコミュニティを基盤とした持続可能な初等教育戦略のための能力開発プロジェクト」を本年3月より実施しています。本プロジェクトにおいてコミュニティ・リエゾンオフィサーを務めているMr. L. Samperuの来日の機会を捉え、国内の研究者及び実務者からも貴重な講演が行われました。

プログラム:講演は、全て英語で行われました。

講演及び質疑応答

西村国際基督教大学上級准教授及びGLMi理事より、教育の質を改善する方策としてのコミュニティの参加について講演頂いた後、Mr. Samperuよりカジアド郡ロイトクトクにおけるコミュニティによる基礎教育への支援について、紹介して頂きました。また、國枝JICA専門員(基礎教育)からアフリカのフランス語圏6か国で実施されている「みんなの学校」プロジェクトにおいて、学校運営委員会の機能を改善することによる教育の質の効果について、各国のテスト結果を用いて紹介して頂きました。最後に、川口筑波大学助教より、インクルーシブ教育が確立されてきた経緯とアフリカの現状について講演頂きました。

講演に引き続き質疑応答が行われ、「コミュニティ」の定義について等、参加者の皆さんからの活発な質問に対し、講演者に応じて頂きました。

 

グループディスカッション

3つのグループに別れ、「コミュニティの役割の長所と短所」及び「コミュニティが効率的にその役割を果たすために必要な条件」について、意見を出し合いました。講演者の方々も各グループを周り、ディスカッションに参加・助言頂きました。グループディスカッションの内容は、発表を通して参加者全員で共有しました。

グループディスカッションの様子

おわりに

今セミナーは全編英語での実施にも関わらず、開発途上国の研究に携わる学生、専門家として携わる社会人の方々に参加頂きました。Mr. Samperuを初めとした講演者の方々から、熱心なグループディスカッションにたいへん刺激を受けたとの感想を頂きました。

 

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