ネパール地震復興支援中間報告

2015/07/23

GLMiは、ネパール地震で多大な被害を受けたクセスワ・ドゥムジャ村の住民を救うため、支援の呼びかけを行ってきました。7月1日現在633,246円の寄附をいただいており、その一部を使ってお米の緊急配給を行いましたので報告いたします。

支援活動の状況

GLMiと長期に渡り活動を共にする現地NGO「Srijansil Welfare Society」と共に、当面の緊急支援と中期的な復興支援とに分けて活動を行うことになりました。野外生活をする住民にとって最初に必要であるテントは赤十字が配布したという情報が入りました。次に課題となったのは食糧です。山の上に住むマガール族やハユ族は水田を持たず、また貯蔵していた食糧も土砂で流されたり、がれきの下に埋まったりしています。そこで、お米の配給活動に取り組みました。 

お米の配給に来る人たち
ちなみに、ネパール政府は地震で被害を破った全世帯をA(被害大)、B(中程度)、C(ほとんどなし)の3ランクに分けています。ドゥムジャ村の全世帯はAランクに分類されました。復興支援に関しては、緊急事態が落ち着いた段階で、学校などの修復活動も行っていくことで合意しました。
集まった義損金から約24万円をネパールに送付し、177袋を購入しました。お米は一袋30kgで15日~20日分/世帯となります。ネパール政府の規定に沿い、村落開発委員会(VDC)や村のリーダーと協議して支援世帯を決定し、家屋が全壊した75世帯を対象に6月上旬に配給を行いました。その後、貧困世帯や家屋の被害が大きかった世帯に残り102袋の供給を行いました。配布は一部集落にはトラックで搬送しましたが、大半の住民は麓まで取りに来て、30キロの米を担いで高地に戻ったと報告を受けています。
今後も現地と連携を取りながら支援活動を継続して行っていきます。
 

配給されたお米を担ぐ高地の住民

(参考)シンズリ郡の概要

GLMiが活動を行うドゥムジャ村は、マガール族、タマン族やハユ族などの先住民族や低カーストの住民が人口の7割強を占めています。ドゥムジャ村には標高600m~2000mまでの高低差があります。住民の大半は生活環境が厳しい丘陵地に暮らしており、貧困率は59.4%とネパール国内でも高い方です。GLMiは2012年から、外務省のNGO連携無償資金を得て、ドゥムジャ村の住民を対象に、果樹・野菜栽培技術の普及、家畜飼育・ミルク生産技術の支援、土壌保全技術の普及、小規模灌漑の設置などの活動を支援してきました。

 

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