第2回国際協力塾セミナーのご報告

2009/12/11

ジーエルエム・インスティチュート(GLMi)は、10月25日に第2回目となる国際協力塾セミナー「住民の・住民による・住民のための地域開発 アジアの次世代リーダーと共に学ぶ!塾生参加セミナー」をJICA地球ひろばにて開催しました。今回は国際開発センターより田中清文主任研究員、早稲田大学大学院よりThapa Pradip氏をお迎えし、英語による講義やディスカッションを取り入れるなど新たな試みも導入しました。

1時間目:講義「地域住民のエンパワーメントと外部者の役割」

国際開発センターの田中清文氏に地域住民のエンパワーメントや外部者の役割について話をしていただきました。開発やエンパワーメントの概念についてわかりやすく説明していただいたほか、具体的にインドネシアの例を挙げていただき、住民主体のプロジェクトに塾生も興味を持たれたようで皆真剣に聞き入っていました。
 

2時間目:講義「Community Development of the People, by the People, for the People」

早稲田大学大学院のThapa Pradip氏に住民主体の地域開発が成功している事例としてご自身の出身地であるネパールのガルコット村について紹介していただきました。英語での講義ということで皆集中して耳を傾けており、その後のディスカッションにつながるポイントをたくさん得ることができたようです。
 

3時間目:グループディスカッション「援助に頼らない地域開発を可能にする地域のリソースとは?」

グループに分かれてディスカッションを行いました。講師の田中氏とGLMi西野桂子代表理事、河辺亮輔事務局主任をファシリテーターとして迎え、住民主体の地域開発を行っていくために必要なものは何か、問題は何か、外部者はどうかかわることができるかなど、講義で話されたテーマに基づきどのグループも深く議論している様子が見られました。今回は英語でディスカッションが行われたグループもあり、ファシリテーターや講師のPradip氏のサポートのもと皆積極的に議論に参加し英語での発言にチャレンジしていました。会場は非常に白熱した空気に包まれ、ディスカッションの時間を延長するほどでした。
 

4時間目:グループ発表

それぞれのグループで議論した内容を代表の方に発表してもらいました。皆他のグループ発表にも真剣に耳を傾け、意見を共有することができたようです。また、その後の質疑応答の時間にはさらにテーマを掘り下げるような興味深い質問が飛び交い、田中氏やPradip氏にコメントをいただいて第2回国際協力塾も大成功で幕を閉じました。
 
その後の懇親会は、講師の方々や塾生同士が互いに交流する有意義な時間となりました。講師の田中氏、Pradip氏、学生や社会人など様々なバックグラウンドを持つ塾生たちがJICA地球ひろばカフェのエスニック料理を楽しみながらざっくばらんに語り合っており、会場は非常に大きな盛り上がりを見せました。普段お話をすることのできないような方ともその枠を超えて交流すること、そして国際協力に興味があるという同じ思いを持った参加者同士がその熱い思いを共有することができた表れであると思い大変嬉しく感じました。

参加者の声

今回の国際協力塾は、学生5名、社会人16名の計21名が塾生として参加してくださいました。塾終了後に書いていただいたアンケートをもとに、参加者の声をご紹介いたします。
 
まず、参加したきっかけとして「国際協力を勉強しているから、興味があるから」が一番多く半数を超え、続いて「国際協力に興味のある人と出会えるから」「セミナー内容や発表者が魅力的だから」という意見も多くいただきました。
 
プログラムについては、全体的にどの時限に対してもよかったとの評価を多くいただきましたが、中でも3時間目のディスカッションの時間が1番よかったと答える人が多く、自分とは違う意見を聞くことができたり、自分の考えを深められる時間をなったようです。1、2時間目で地域開発や住民参加に関する知識を得られたこともより有意義なディスカッションを行う助けとなり、高い評価を得られました。

 

活動プロジェクト GLMiの活動内容についてはこちら。

イベントや支援方法についてはこちら

facebook イベントや現地の様子はこちら。

現地スタッフによるブログ配信中!