第4回国際協力塾合宿のご報告

2012/12/25

ジーエルエム・インスティチュート(以下:GLMi)は、2012年8月20日(月)~9月1日(土)に、第4回国際協力塾を開催しました。今回の合宿には、1~4年生までの大学生11名が九州・関西・関東から参加しました。

国際協力塾合宿の概要

国際協力塾合宿とは、参加者に塾生としてGLMiが実施するフィリピンプロジェクトの現場に入り込んでもらい、国際協力や農村開発、環境管理について知見を深め、現場を見る眼を養うことを目的としたプログラムです。

第4回国際協力塾合宿スケジュール

Day1

マニラにて待ち合わせ、マニラ観光

Day2

マニラからヌエバ・ビスカヤへ移動

Day3-4

【プロジェクトサイト視察:カヤパ町】
モデル農場で伝統農法・有機堆肥製造モニタリング、農民たちへのインタビュー、ビレッジステイ

Day5

イフガオのライステラス視察

Day6

ビスカヤ観光、プロジェクトサイト視察、オーガニックナイトへの参加

Day7

現地学生有志との交流、合同研修、研修内容の実践

Day8-9

【プロジェクトサイト視察:サンタ・フェ町】
農民たちへのインタビュー、現地小学校訪問と植林、ホームステイ

Day10

発表会

Day11

ヌエバ・ビスカヤ州立大学訪問後、マニラへ移動

Day12

JICA、日本大使館、ユニカセ※訪問

Day13

解散

※元ストリートチルドレンに雇用機会を与えることで、彼らのライフスキルを高めることを目的としているソーシャルビジネスレストラン

どこまで登るの!?英語では何て言うんだろう?

マニラからケソン、ケソンからヌエバ・ビスカヤへと移動し、3日目から、「マーケティング」、「信頼関係」、「有機農業」というグル―プに分かれ、ヌエバ・ビスカヤ州のカヤパ町とサンタ・フェ町にある有機・減農薬農産物の生産を通じた貧困農民の生計向上支援事業のプロジェクトサイトの農場視察のため、長靴に履き替え山の上の急斜面を登りました。プロジェクトサイトでは、プロジェクトスタッフのロネルや現地大学生のクリゼルに通訳してもらいながら現地農民へインタビューを行いました。クリゼルは通訳のしすぎでややお疲れの様子でしたが、拙いなりに英語で話を聞けたのは自信になりました。またビスカヤの中心であるバヨンボンでは、プロジェクト農民が自ら農作物を直販するファーマーズ・マーケットや中央卸売市場NVAT(Nueva Vizcaya Agriculture Trade center)を見学し、オーガニック・ナイトでは有機・減農薬野菜をふんだんに使った美味しい料理を食べました。
 

モデルファームを登る合宿生たち

発表前日の睡眠時間は、なんと2時間!

発表当日は沢山のプロジェクトスタッフや農民が集まり、質疑応答も盛り上がりました。インタビュー内容やグループの結論をまとめるため、ほぼ徹夜で臨んだと聞き大変驚きました。分かりやすい資料を用意し、1人1人英語で発表する姿はとても頼もしく、塾生たちにとっても忘れられない勉強の場になったようです。
 

発表会の後の集合写真

参加者の声

合宿に参加した理由は?
  • 将来国際協力の分野に携わりたいと思っていましたが、実際に見てみないと分からないこともあり、将来何ができるのか日々悩んでいました。そのため、大使館、JICA、NGO、そして現地の大学生や本合宿の参加者と関わることで、「何か見いだせたら」と思い、参加させていただきました。
  • 実家が有機農業を営んでおり、小さい頃から農業に興味がありました。大学では林学を専攻していましたが、日本の森林経営よりもアグロフォレストリーに関心があり、勉強できる場を探していたところ、知人にこの国際協力塾合宿を紹介してもらい、参加に至りました。
  • 大学生も残りわずかになってきて、貧困や、日本人が世界に対して何ができるのかを考えるようになり、「一度自分の目で現場をみてみたい」と思いました。同時に現場を見て自分に何ができるのか、実際問題として現地の人が何を求めているのかとても知りたくなり、「現地に行くだけでなく、現地の人々の声を直接聞くことができる」と考え、合宿に応募しました。

 

合宿は期待に沿うものでしたか?
  • 期待以上でした。まだまとめきれていないですが、新たな問題点の発見、勉強したい分野、英語を話せるようになりたいという気持ちも高まって、本当に良かったです。
  • はい。小学校を作った方やユニカセの人、JICA、大使館の方々など、日本を飛び出して第一線で行動してる人、またその職の方の話を聞いて、少し身近に感じれたし、農家の人のお話が聞けて、実際に起きてる問題を知れた。また、NGOとJICA、大使館など別の職の方々から話が聞けたので、面白かったです。
  • はい。ほぼ期待通りでした。初め(参加前)は、”大学卒業1年前のこの時期に海外に行くということは、自分の進路にも影響するだろう”という期待(仮説)をもっていたが、まさにその通りとなったので。具体的にはまだ言える段階ではないけれど、私に与えてくれた刺激は本当に大きなものでした。

 

合宿の感想を教えてください。
  • 今回初めて東南アジアの農業や国際協力の現場を見学させていただき、この経験が私の今後の進路に影響を与えるだろうと確信している。英語力と基礎的な知識を増やした上で今回見学した場所を再訪し、さらに深い話を聞いてみたい。
  • もともと子供が好きで、また、途上国の教育制度などにも興味があったのだが、ただ漠然と将来国際教育関係に進めたらいいなあとしか考えていなかった。だが、今回の合宿で実際に途上国の学校を見学することができ、もっと国際教育について知りたい、と再確認し、またモチベーションを上げてくれた。残りの大学生活で、たくさん勉強したいと思う。そう思わせてくれたこの合宿にとても感謝している。本当に参加してよかった。
  • この合宿で得られた一番の大きなものは、何より人とのつながりだと思う。この合宿でしか行けない場所で出会った方たち、現地の大学生、運転手の方々、スタッフの皆さん、そして寝食を共にした合宿生の皆さん。この経験は、きっと忘れないし、これからの私の人生に大きく関わってくると思う。この合宿に参加できたことを本当にありがたく思う。

 

英語でインタビューを行う合宿生たち

 

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