ARMLED 5年次完了報告

2017/12/05

ジーエルエム・インスティチュート(GLMi)が2012年から公益財団法人日本国際協力財団の支援により、フィリピンのヌエバ・ビスカヤ州で実施している「農機レンタルプロジェクト(ARMLED)」の5年次が、2017年3月をもって終了しました。この事業の目標である「小規模農家の生産効率及び農業収入の向上」に向けて、5年次には新たに四輪トラクターを導入し、より効率的にサービスを提供することができるようになりました。去年よりも多くの方に向けてサービスを行うことができたほか、能力強化の面でも政府関係者を招いての研修を行うなど充実させることができました。さらに、6年次までプロジェクトの延長が決まり、スタッフ一同はより一層力を入れて業務に取り組んでおります。
5年次の様子をお伝えします。

各種農機のレンタルサービス提供

今年度は、23村、延べ510人の方がレンタルサービスを利用し、前年より6村、延べ117名増加しました。四輪トラクターの導入により、これまで耕すことが難しい土地であっても耕すことができるようになりました。

新たなサービスとして、収穫に係る人手不足や不安定な天候を背景として、ニーズの高いコンバイン・ハーベスター(穀物の収穫・脱穀・選別をする農業機械)のレンタルを開始しました。結果、手刈りと比べ収穫及び脱穀に係る時間をおよそ半分に短縮することができ、また小規模農民の支払う経費負担は、従来の脱穀機を利用する場合と比べ、半減しました。

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最新の精米機を備えた組合を訪問し、精米機の構造や部品について理解を深めました。

低利ローンの提供による小規模農民の稲作コスト削減

2年次に開始した田植や収穫に係る人件費や農業資機材購入のための低利ローンの貸し出しを引き続き実施しています。5年次は、延べ129名の小規模農民がARMLED の低利子ローンを使用し、コスト軽減に貢献しました。

農機オペレーターの雇用と能力強化

新規村へのサービス拡大に伴うオペレーターの需要増加に対応するため、農機の操縦方法習得のための研修を実施し、新たに対象村に暮らす16名をARMLED認定オペーレーターとして雇用しました。加えて、よりスムーズで効率的なオペレーションを実施していくために「保守管理やチームワーク強化に関する研修」を実施し能力向上を図りました。
結果、事業5年次の1年間で9名の新規オペレーターの雇用創出とのべ56名のオペレーターの能力強化に貢献しました。また、これらオペレーターはARMLED の業務を通じて平均で1年間1万ペソの追加的収入を得ることができています。

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オペレーターのリーダーを対象に、より効率的なレンタル・サービス提供のために研修を実施しました。
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円滑なコミュニケーション力習得のためにグループワークを行っている様子です。

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チームワーク力習得のためにグループワークを行っている様子です。

スタッフの能力強化と行政との連携

来年次より、ARMLEDはフィリピン人スタッフのみで運営されることになり、そのためにはスタッフの能力強化と行政との連携が不可欠です。現在、ARMLEDが事務所を置くバヨンボン町とは、農民支援のための提案等を通じて密なコミュニケーションを図っています。

農民の稲作技術能力強化と作物保険

5年次は38名を対象に稲作技術研修を実施しました。研修では、政府関係機関の講義、政府のサービスやモデル農業の紹介、農民の体験談の発表や交流会が行われました。作物保険では、5年次は新たに10人の方が加入しました。2016年10月の台風により被害を受けた方もいましたが、手続きを経て無事に保険金を受け取ることができました。

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ARMLEDスタッフは、農機修理研修の講師なども務めています。

6年次の活動に向けて

6年次はいよいよ最後の事業年次となります。今後、私たちの支援が離れた後も、現地のスタッフがレンタル事業を継続し、小規模農家の生産効率及び農業収入を向上させることのできる持続可能性の高い事業を目指し、現地スタッフ、オペレーターの能力の向上、及び生産効率が上がるような設備の導入、仕組み作りに注力していきます。6年次においては新規農機の購入によりハード面を充実させるとともに、農民と農機オペレーターの能力強化やARMLEDの組織力強化や行政と連携した支援などソフト面の支援も強化していく予定です。

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2017年の事業計画や新規契約スタッフの雇用につき協議され、承認されました。
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北海道大学院在籍の学生をインターンとして受入れ、ARMLED事業に5日間参加しました。

 

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